活動紹介
2021年度URA室活動
【研究力向上に向けての情報収集・分析等】
1)「THE Asia Universities Summit 2021」(2021年6月1日〜6月3日 オンライン
開催)参加
THE Asia Universities Summitは、英国の教育専門誌Times Higher Education(THE)
が開催する世界の大学トップが集う国際大学サミットとして、主要登壇者にノーベル賞受賞
者や国際的リーダー、各国をリードする大学学長が招へいされ、大学が国や学問領域を越え
てグローバル社会全体が直面する課題に取り組むための情報共有やネットワークの場となっ
ています。2016年から毎年開催され、2021年は6回目として藤田医科大学との提携により
6月1日〜3日の3日間にわたってオンライン開催されました。若年層の減少および高齢化社
会、国際交流の進展など、日本をはじめとするアジア諸国が直面している課題に加え、AIや
SDGsなどグローバル社会全体が直面している大きな課題に、大学が国や学問領域などの境
界を越えた議論が交わされました。
2)「研究大学コンソーシアム※1 研究力分析の課題に関するタスクフォース」(2021年6月
16日 オンライン開催)参加
タスクフォースとして、大学IRの好事例を集めた好事例集を作成していくことの説明や、
MIRAI-DX※2の開始に伴い、研究者の多様な活動や価値観を把握することにより、活用可
能な指標(KAKENデータベース、日本の研究.com等)について意見交換していくことの説
明がありました。
※1 研究大学コンソーシアムとは…
研究力強化に取り組む大学及び大学共同利用機関法人がコンソーシアムを形成し、各大学等における先導的取組や課題
の発信・共有によりネットワーク化を推進するとともに、それら取組の全国的な普及・定着を目的として、平成29年8
月4日に『研究大学コンソーシアム』が設立されました。本学も研究大学コンソーシアムの一員として、研究力強化に
向け、情報収集や活動を行っています。
※2 MIRAI-DXとは…
研究大学コンソーシアムとして、URAによる研究支援活動をDX化し、特に「分野や機関の枠を超えた共同研究」の立
案から実施、フォローアップにかかわるURAの業務を支援するためのDXプラットフォームの構築をすすめることを目
的としたMIRAIプロジェクトを始動しました(MIRAI = Multi-disciplinary trans-Institutional Research
Assistance Initiative)。これにより、研究大学コンソーシアム参画機関(本学を含む)のURAが接着剤となり、
「分野や機関の枠を超えた共同研究」を推進していく予定です。
3)「大学のためのレピュテーション・マネジメントセミナー」(2021年7月13日 オンライン
開催)参加
4大学(九州大学、慶應義塾大学、立命館大学、藤田医科大学)より、それぞれ行っているレピュテーション・
マネジメント※の試みについて発表がありました。本学でも実施しているEurekAlert!の強化の他に、国際会議
の招致・開催等も実施されていました。
※レピュテーション・マネジメントとは…
「レピュテーション」とは、ステークホルダー(学生、研究者、雇用主、寄付者等)が組織に持つ主観的イメージの集積であり、その
戦略的管理をレピュテーション・マネジメントと呼びます。
4)「RA協議会※ 第7回年次大会」(2021年9月14日~15日 オンライン開催)参加
研究力向上、産学官金連携、研究広報、研究コンプライアンス向上等の様々なテーマについて、
関係省庁や他大学が行っている取り組み、課題等の情報が共有されたほか、URAの認定制度、
スキル向上のためのセミナーも開催され、情報収集しました。
※リサーチアドミニストレーション(RA)協議会とは…
大学、高等専門学校、大学共同利用機関、独立行政法人、地方独立行政法人、特殊法人その他公的な研究機関(以下「大学等」
という。)が取り組んでいるリサーチアドミニストレーションの組織等の定着・展開に向けて、リサーチアドミニストレーショ
ン人材の育成・能力向上、課題の共有・解決のための検討等について情報交換を行うことを通じ、我が国の大学等の研究力強化
に貢献し、学術及び科学技術の振興並びにイノベーションに寄与することを目的としています。
5)「第5回研究大学コンソーシアムシンポジウム:連携と共創による研究力強化」(2021年10月
29日 オンライン開催)参加
関係省庁からは、大学研究力強化に向けた主要な取り組みの説明がありました。また、他大学か
らは、「研究力強化に資する研究支援の連携の取り組み」、「情報発信・広報活動による連携創
出」、「起業による社会課題解決」についての発表がありました。情報発信に関して、「メディ
アの記事数」、「オルトメトリクス」で評価し、閲覧数等によるメディア評価もチェックしてい
るとの発表がありました。本学でも、「メディアの記事数」、「オルトメトリクス」(リリース
前後)を確認していますが、今後はニュースを取り上げたメディアの「質」も、考慮していく必
要があると思われました。
6)「研究大学コンソーシアム全体会議(第7回)」(2022年3月17日 オンライン開催)参加
研究大学コンソーシアムの2021年度活動報告と2022年度の活動計画等について報告がありました。
特に、活動計画では、「URAの活動に資するDXプラットフォームの構築 MIRAI-DX:セクターの枠をこえた
共創を生み出すDXの取組」として、競争から共創へのスローガンのもと、研究者は研究に専念し、URA同志
が共同研究企画を練っていくという方針が示されました。
7)ジャーナルインパクトファクター別論文投稿状況の調査・分析
論文分析ツール「InCites Benchmarking」(クラリベイト・アナリティクス社)を用いて、本学およびベンチ
マーク大学による、ジャーナルインパクトファクター別ジャーナルへの論文投稿状況の調査・分析を行いました。
→分析結果にご興味がある方は、URA室までご連絡ください。
8)Web of Science 252分野別本学の論文数およびIRW(1990年~2020年)の調査・分析
「InCites Benchmarking」を用いて、1990年から2020年のWeb of Science 252分野ごとの本学
の先生方による論文数及びIRW(Impact Relative to World)の調査・分析を行いました。
本調査により、本学としての強みのある分野などが明確になりました。
9)分野別の論文投稿おすすめジャーナルリストの作成・公開
8)の調査・分析結果を受け、本学として多くの論文投稿している分野を特定し、各分野ごとに論文投稿に適
すると思われるジャーナルリストを作成し、公開しました(研究企画院での報告後)。
ジャーナルリストはこちらからご確認いただけます。【学内限定】
10)専攻・分野別論文数調査
論文分析ツール「SciVal」(エルゼビア社)および学内のデータベース「研究者DB」よりデータを抽出し、論文
数(英語・日本語)について、専攻・分野別の調査を行いました。(データの一部は、法人評価のための報
告書や運営費交付金配分のための提出データとしても活用しています)
11)Journal Quartile毎の論文数及びFWCIの調査・分析
SciValを用いて、Journal Quartile毎の本学及び日本全体の論文数及びFWCIの調査を行いました。
専攻によってはSite Scoreがつかない論文(主にProceedings)が多いですが、Articleに関しては、
FWCIはQ1>Q2>Q3>Q4の傾向でした。
12)世界大学ランキング分析
本学では、研究力や教育に関し、客観的にその位置づけを確認する手段の一つとして、大学ラン
キングに注目し、特に以下のランキングについて、結果の分析をしています。
・THE世界大学ランキング:イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」
が調査・発表している大学ランキング。主に研究力に重点をおいたもの。
・THE世界大学ランキングアジア版:THEが調査・発表しているアジア圏の大学を対象としたラ
ンキング。主に研究力に重点をおいたもの。
最新の結果概要はこちらからご確認いただけます。【学内限定】
・THE世界大学ランキング日本版:THEが調査・発表している日本の大学を対象としたランキン
グ。主に教育に重点をおいたもの。
最新の結果概要はこちらからご確認いただけます。【学内限定】
・QS世界大学ランキング:世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli
Symonds「QS」)が調査・発表している大学ランキング。主に研究力に重点をおいたもの。
【先生方へのご支援の事例】
2021年度に実施させていただいた、先生方へのご支援事項の一例についてご紹介させていた
だきます。
1.トップOAジャーナル論文投稿APC支援
詳細はこちらからご覧いただけます【学内限定】
2. 科学研究費(科研費)申請書の申請前のレビュー(アドバイス会)
3.その他申請書(民間財団助成金申請書等)の申請前のレビュー
4.英語論文校正のご支援 ※原則、若手の先生方を優先させていただいております
5.カバーピクチャー等イメージ(グラフィック)作成のご支援
6. 投稿ジャーナル選定にあたってのご相談対応
7.論文の最新状況(被引用回数、TOP〇%論文数等)についての調査・報告
8. 論文分析ツール「SciVal」、「InCites Benchmarking」の説明会開催および説明会動画・
使用方法に関する資料の公開
動画や資料はこちらからご覧いただけます。
9. Tips Infoの作成・公開(論文の被引用数を増やすためのポイント、採択される申請書のポ
イントー科研費編―)【学内限定】
10. 2021年8月26日開催「研究力向上セミナー」(ダイバーシティ推進センター主催)におい
て、薮上URAが講演を行いました。
資料はこちらからご覧いただけます。【学内限定】
【研究広報】
論文はせっかく出版しても意外と読んでもらえないこともあり、世の中に向けて宣伝する必要が
あります。そこで、URA室では、国際的プレスリリースプラットフォーム「EurekAlert!」を活
用し、先生方の研究成果(論文)を海外向けにリリースしています。
2021年度は13件の海外向けリリースを実施しました。
リリースの事例はこちらからご覧いただけます。
【その他】
博士後期課程への進学に際し、経済的な面で気がかりな方もいらっしゃると思います。
様々な支援の一つに日本学術振興会の特別研究員(DC)があります。
DC申請を目指す学生さん方のご支援の一環として、
1.先生方によるアドバイス(動画)
2.現役の特別研究員によるアドバイス(動画・資料)
を公開しました。
2020年度URA室活動
【研究力向上に向けての情報収集・分析等】
1)「研究大学コンソーシアム※1セミナー ~研究大学の研究力の向上にむけて~」
(2020年8月26日 オンライン開催)参加
日本の研究大学の研究力の現況と課題についての分析結果や研究大学コンソーシアムに参画
している大学の特徴分析結果などの報告のほか、THE(Times Higher Education)の世界
大学ランキングに関し、予定されているメソドロジー変更に関する説明がありました。
※1 研究大学コンソーシアムとは・・・・
研究力強化に取り組む大学及び大学共同利用機関法人がコンソーシアムを形成し、各大学等における先導的取組や
課題の発信・共有によりネットワーク化を推進するとともに、それら取組の全国的な普及・定着を目的として、平
成29年8月4日に『研究大学コンソーシアム』が設立されました。
本学も研究大学コンソーシアムの一員として、研究力強化に向け、情報収集や活動を行っています。
2)「日本学術会議フォーラム ~学術振興に寄与する研究評価を目指して~」
(2020年8月29日 オンライン開催)参加
学術の振興に寄与する研究評価のあり方について議論することを目的として開催されました。
人文社会学研究や若手研究者支援での研究評価システムについて、評価機構・マスコミ・URA
などさまざまな立場からの意見も踏まえ、活発なディスカッションが行われました。
本フォーラムでの意見交換と成果については、「研究評価に関する提言」にも反映される予定
です。
3)「RA協議会※2 第6回年次大会」(2020年9月17日~18日 オンライン開催)参加
研究力向上、産学官金連携、国際広報、研究コンプライアンス向上等の様々なテーマについて、
他大学が行っている取り組み、課題等の情報が共有されたほか、URAのスキル向上のためのセミ
ナーも開催され、情報収集に加え、セミナーについても受講しました。
※2 リサーチアドミニストレーション(RA)協議会とは・・・・
大学、高等専門学校、大学共同利用機関、独立行政法人、地方独立行政法人、特殊法人その他公的な研究機関(以下「大学
等」という。)が取り組んでいるリサーチアドミニストレーションの組織等の定着・展開に向けて、リサーチアドミニスト
レーション人材の育成・能力向上、課題の共有・解決のための検討等について情報交換を行うことを通じ、我が国の大学等
の研究力強化に貢献し、学術及び科学技術の振興並びにイノベーションに寄与することを目的としています。
4)「研究大学コンソーシアム 3タスクフォース合同勉強会 (高度専門人材・研究環境支援人材の
活用に関するTF、 研究力分析の課題に関するTF、異分野融合TF)」
(2020年10月23日 オンライン開催)参加
勉強会のテーマは、「研究力強化に資するデジタルトランスフォーメーションの潮流」であり、
内閣府担当官より「e-CSTI」の説明や、他大学より、融合研究を促進するためのDXの活用事例
などが複数紹介されました。
5)「第4回研究大学コンソーシアムシンポジウム:新型コロナウィルス感染症災禍からの”新しい
研究スタイル”による研究力向上に向けて」 (2020年11 月13日 オンライン開催)参加
今年度が4解明の開催となる研究大学コンソーシアムシンポジウムでは、新型コロナウィルス感
染症の拡大により研究の停滞を招くことのないよう、筑波大学、東京工業大学で実施した取組事
例についての紹介のほか、研究大学コンソーシアムに新たに設立された「異分野融合タスクフォ
ース」の紹介、およびコロナ時代(アフターコロナも踏まえ)に求められるURAの役割について
の提言がありました。また、新型コロナウィルス感染症災禍で、変容が見られる学術ジャーナル
および論文についての分析結果(プレプリントサーバーへの投稿が活発化)についても発表があ
りました。
プレプリントについては、現在調査を行っており、別途結果を報告させていただく予定です。
6) 「リサーチ・アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究」成果報告会
(2021年3月1日 オンライン開催)参加
URAの認定制度構築に向け、文部科学省令和2年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・
アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究」を受託している金沢大学に
おけるURA認定制度のモデルについての検討状況の報告と,試行の結果を踏まえた改善点等が
共有されました。
7)「研究力強化に向けた研究パフォーマンス分析の戦略的活用」
(2021年3月16日 オンライン開催)参加
4大学(九州大学、名古屋大学、メルボルン大学、北京大学)のURAより、それぞれで行って
いる研究パフォーマンス分析の事例と戦略的活用の試みについて発表がありました。特に、論
文を評価する比較的新しい指標である「オルトメトリクス」の活用事例については、本学でも
参考にして活用していきたいと考えています。
8) 「研究大学コンソーシアム全体会議(第6回)」(2021年3月26日 オンライン開催)
研究大学コンソーシアムの2020年度活動報告と2021年度の活動計画などについて報告があり
ました。特に、活動計画では、デジタルトランスフォーメーションのプラットフォームの構築
検討と並行して、「ポスト・コロナ」をテーマとした研究者グループによるワークショップを
開催するなど、大学の枠を超えた共同研究に関する好事例の収集が行われる予定です。
9) オープンアクセスジャーナルへの本学の論文投稿状況分析
さまざまな調査より、オープンアクセス(OA)に掲載された論文の方が、購読雑誌に掲載され
た場合よりも閲覧数・ダウンロード数ともに多くなることが明らかになっています。
また、その傾向は、今後一層強まると予想されています。
今年度、URA室では、本学の先生方のOAジャーナルへの投稿状況について調査・分析を行いま
した。(OA=DOAJとして分析)
報告書はこちらからご覧いただけます。【学内限定】
10)専攻・分野別論文数調査
本学で使用可能な論文分析ツール「SciVal」(エルゼビア社)および学内のデータベース「研
究者DB」よりデータを抽出し、論文数(英語・日本語)について、専攻・分野別の調査を行い
ました。(データの一部は、法人評価のための報告書や運営費交付金配分のための提出データ
としても活用しています)
調査結果はこちらからご覧いただけます。【学内限定】
11) 大学ランキング分析
昨今、さまざまな大学ランキングが存在しており、皆さまも耳にされたことがあるのではない
でしょうか。各大学でも注目しており、本学においても、客観的にその位置づけを確認する手
段の一つとして、注目しています。
URA室では、以下のランキングについて、分析をしています。
・THE世界大学ランキング:イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher
Education)」が調査・発表している大学ランキング。主に研究力に重点をおいたもの。
・THE世界大学ランキングアジア版:THEが調査・発表しているアジア圏の大学を対象とした
ランキング。主に研究力に重点をおいたもの。
・THE世界大学ランキング日本版:THEが調査・発表している日本の大学を対象としたランキ
ング。主に教育に重点をおいたもの。
・QS世界大学ランキング:世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli
Symonds「QS」)が調査・発表している大学ランキング。主に研究力に重点をおいたもの。
・Nature Index Annual Table:Springer Natureが提供するデータベースで、厳選され
た82の質の高い自然科学ジャーナルに掲載された研究論文について、機関レベルおよび国・
地域レベルでの発表論文の絶対数および割合数を提供するもの。
Nature Index Annual Table 2020の分析結果はこちらからご覧いただけます。
【学内限定】
【先生方へのご支援の事例】
今年度実施させていただいた、先生方へのご支援事項の一例についてご紹介させていただきま
す。
1. 科学研究費(科研費)申請書の申請前のレビュー(アドバイス会)
2.その他申請書(民間財団助成金申請書等)の申請前のレビュー
3. 英語論文校正のご支援 ※原則、若手の先生方を優先させていただいております
4. カバーピクチャー等イメージ(グラフィック)作成のご支援
4. 投稿ジャーナル選定にあたってのご相談対応
5. 論文の最新状況(被引用回数、TOP〇%論文数等)についての調査・報告
6. 論文分析ツール「SciVal」(エルゼビア社)、「InCites Benchmarking」(クラリベイ
ト・アナリティクス社)の説明会開催および使用方法に関する資料の公開
7. Tips Infoの作成
【研究広報】
論文はせっかく出版しても意外と読んでもらえないこともあり、世の中に向けて宣伝する必要が
あります。そこで、URA室では、国際的プレスリリースプラットフォーム「EurekAlert!」を活
用し、先生方の研究成果(論文)を海外向けにリリースしています。
リリースの事例はこちら