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活動状況

1. JAXAとの共同研究を目指した取組支援の企画

JAXA宇宙探査イノベーションハブは、「オープンイノベーションハブ事業」として下記の取組を実施中です。我が国の月、火星探査への展開に向けた研究開発・技術開発の取組の一環で、説明会や意見募集を進めております。これらの機会を活用してみたい場合は、是非ともURAオフィスに相談ください。

★情報提供要請(RFI)についてご案内
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1.【イベント】宇宙探査オープンイノベーションフォーラム
 東京会場 http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/FT1812.html
 大阪会場 http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/FO1812.html
(プログラムの詳細は追ってアップしてまいります。)

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JAXA 宇宙探査イノベーションハブは、企業、大学、研究機関の方々を対象としたオープンイノベーションフォーラムを東京と大阪で開催いたします。今回は、これまで取り組んできた共同研究の成果をご紹介するとともに、これから挑戦しようとしている課題、またRFIやRFPの制度についてご紹介します。

<東京>
■日時: 2019年1月31日(木) 13:00~18:00
■会場:ステーションコンファレンス東京5階 サピアホール
<大阪>
■日時: 2019年2月21日(木) 13:00~17:00
■会場:大阪イノベーションハブ

■プログラム・申し込み等の詳細はwebページにてご確認ください。

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2.【意見募集(RFI)】【イベント】
将来有人宇宙活動に向けた宇宙医学/健康管理技術 研究開発に係る意見募集及び説明会
http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/K1812.html
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JAXA有人宇宙技術部門と宇宙探査イノベーションハブは、「将来有人宇宙活動に向けた宇宙医学/健康管理技術 研究開発に係る意見募集(RFI)」を実施いたします。
合わせて、これに係る説明会を開催いたします。
【意見募集(RFI)】
■募集期間:2018年12月10日(月)~2019年2月28日(木)
■様式及び提出先等の詳細はwebページにてご確認ください
【説明会】
■日時:2019年1月16日(水)15:00~17:30
■会場:日本橋ライフサイエンスハブ
■参加方法・プログラム等の詳細はwebページにてご確認ください
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3.【情報提供要請(RFI)】【イベント】
民生ロボット技術で拓く将来の有人宇宙活動のワークショップ
http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/Y1812.html
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JAXA有人宇宙技術部門と宇宙探査イノベーションハブは、東京大学国際オープンイノベーション機構との共催で標記ワークショップを開催いたします。参加者及び、JAXAが直面している技術課題に対して関連研究・技術を紹介してくださる方も募集しております。

■日時:2019年1月21日(月)13:00~17:15
■会場:東京大学 本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
■参加方法・プログラム等の詳細はwebページにてご確認ください。
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4.【イベント】アイデアソン『月にチャレンジ!人生もチャレンジ!』
http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/I1812.html
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JAXA 宇宙探査イノベーションハブは、中堅社会人の方を対象としたアイデアソンを開催いたします。アイデアソンを通じて情報提供要請(RFI)や「TansaXチャレンジ研究」への応募につながる斬新なアイデア創出を期待しております。
■日時:2019年1月11日(金) 10:00~17:30 (懇親会 17:45~20:00)
■会場:JAXA 相模原キャンパス 研究・管理棟(Ⅰ)2階会議場
■申し込み等の詳細はwebページにてご確認ください。

★宇宙探査イノベーションハブでは、通年で情報提供要請(RFI)を受け付けております。
http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/RFI1603.html


2. 研究広報

URAオフィスでは、研究者の研究成果の海外に向けた国際広報活動をお手伝いさせていただいております。
公開90日以内の論文の広報概要をURAで作成し、「EurekAlert!」に投稿します。

以下は2018年に実施したものです。

(1)2018年11月13日掲載 加藤正史先生(フロンティア研究院/電気・機械工学)の研究成果
「Scientists shed light on semiconductor degradation mechanism」(https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/niot-ssl110518.php

(2)2018年11月15日掲載 佐藤尚先生(フロンティア研究院/物理工学)の研究成果​
「Stress of stretching solids: 3D image shows how particles distribute in metals」 (https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/niot-sos111518.php

(3)2018年11月20日掲載​ 渕上輝顕先生(生命・応用化学)の研究成果
「Researchers developed sustainable 'nano-raspberry' to neutralize poisonous carbon monoxide」 (https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/niot-rds112018.php

「EurekAlert!」は、AAAS(American Association for the Advancement of Science)が提供するオンラインニュースサービスです。大学、医療機関、政府機関、企業やさまざまな研究機関のニュースをメディアに配信するだけでなく、一般の皆様にも情報を公開しています。先生方のご研究の成果を広く知っていただく良い機会となりますので、積極的に活用いただけると幸いです。URAオフィスまでお気軽にお問合せください。

 

3.  研究力強化に必要となるシンポジウム等参加報告

1. 第5回InCitesユーザー会参加(2018.11.22)
  主催:クラリベイト・アナリティクス
  場所:赤坂インターシティコンファレンス

学術文献情報データベース「WEB OF SCIENCE」を用いた研究評価・分析ツールである「inCites」のユーザー会が開催されて、inCitesを用いた事例紹介等の報告があった。

①自然科学研究機構では、大学に所属する研究者とともに、機構の研究者、施設等を利用した共同利用・共同研究や異分野融合の支援事業を行っている。それらの成果を、inCitesを用いて論文数、国際共著率、被引用数、CNCI等の指標から評価している。

②立命館大では、研究者が投稿している投稿先(雑誌)や投稿実績を確認し、さらに上位のImpact Factorの雑誌に投稿すべく雑誌の編集者からレクチャーを受けている。

③山形大では、大学のミッションから中期目標・計画の策定過程で年度計画へと展開している。目標→インプット→活動→アウトプット→アウトカムの流れを主にデザインしている。Logicalに展開することでアウトカムをわかりやすくしている。

2. 大学マネジメントセミナー「人文社会科学系分野の研究力の強化に向けて」(2018.11.16)
  主催:国立大学協会
  場所:学術総合センター 一橋講堂

人文社会科学系分野の研究力強化に関しては、各所で報告や提言が行われており、文理融合に代表される他分野との連携、共同研究の推進、研究の国際展開等が課題となっている。これらの課題への取組み事例、研究力の強化方策の報告があった。

①「社会科学系大学の研究力と国際展開」として、経済、社会のグローバル化、人口の高齢化、科学技術の急速な進歩(AI、自動運転等)により、社会科学系大学と理工系大学との連携は不可欠であり、国際連携、産学官連携も重要である。

②ビッグデータの時代でもあり、データサイエンスが重要である。データサイエンスとは、「情報学:データエンジニンリング(データ収集、加工)」+「統計学:データアナリシス」+「価値創造(企業、自治体等との連携を含む)」である。

3. 第2回 研究大学コンソーシアムシンポジウム
   「研究大学の戦略立案について~国際化と研究IRを例として~」(2018.10.25)
  主催:研究大学コンソーシアム(RUC)
  場所:国際交流会館プラザ平成

有識者による基調講演や研究力強化に関する情報提供のほか、コンソーシアム構成機関による好事例の紹介、パネルディスカッション等が行われた。

①「国際化」のために重要なことは、国内から海外に出ていく人材の育成と、海外から日本に来るための研究環境の整備である。具体的には、海外での学位取得、就職、研究成果の発信等であり、日本での魅力的な研究、研究機器等の整備、事務の国際化の徹底等である。

②「IR(Institutional Research)」として、URAの説明が大部分を占めた。
強い研究とは、論文指標(FWCI、論文数、h5-index等)での実力を持ち、共同研究が活性化し、大型資金が動くことである。
また、教育と研究は未来への投資であり、投資の根拠は未来へのビジョンであるべきで、企業とは異なる大学らしいマネジメントは何かを議論すべきである。

4. 研究大学コンソーシアム「研究力分析の課題に関するタスクフォース」参加(2018.9.6)
  主催:自然科学研究機構

自然科学研究機構が、研究大学コンソーシアムのタスクフォースメンバーに対して実施している勉強会に参加。
・研究評価指標の選び方(FWCI,国際共著論文)
・大学が研究に対するVisionを示すことが重要。

5. オープンイノベーション共創シンポジウム(2018.8.30)
  主催:文部科学省
  場所:東京ビックサイト

我が国の持続的な経済成長には、産学官の有機的な連携によるオープンイノベーションの環境整備が重要との認識の下で、本格的産学連携の実践に向けた大学の意義と役割が議論された。

【組織-組織連携共同研究に向けて参考となる意見】
・組織対組織の共同研究には大学側のマネジメント力を強化する必要有。
・高度なジェネラリストの存在が重要。
・URAは、異分野融合研究マネジメントができる人材が必要。
・海外大学との長期にわたる共同研究実施の鍵はポテンシャルが高い教員、研究者に期待するため。
・個別研究ではなくビジョン主導型の共同研究が重要。何のための技術開発かがこれからの共同研究。

【企業ニーズ対応への学内チーム編成の方向性を決める際に参考となる意見】
・教員にインセンティブをどう持たせるか、資金、人材、自由度が問題であり、それをしっかり管理できる人材は不可欠。
・オープンイノベーションに向けた財務基盤の確立と、旧来の財務管理を変えることが重要。
・オーバーヘッドが得られる大学に変わっていくこと。
・大学は、今後の産学連携のコアテクノロジー提供者としての役割を担い、「技術プロモーター」人材を育てていくことが重要。

6. 研究大学コンソーシアム(2018.7.12)
  「研究力分析の課題に関するタスクフォース」意見交換会
  主催:自然科学研究機構

①文部科学省より「研究大学強化促進事業に係る行政事業レビュー等について」説明
 外部有識者による点検を行う。

②「ワーキンググループA」において研究力分析に関する好事例の説明
 ワーキンググループAのメンバー大学及び他の大学から好事例の説明があった。(好事例のレベルは大学間でかなりの差があった)

7. 大学改革シンポジウム「研究大学の再々定義」(2018.7.2)
  主催:文部科学省
  場所:政策研究大学院大学 想海樓ホール

このシンポジウムでは前半で、国立大学法人化以降の政策を振り返り、大学改革に関する国の政策動向の議論を総括。後半は、パネルディスカッションにより、これまで大学改革政策に関った国立大学、政策担当、及び産業界のパネリストから、魅力ある投資先としての研究大学の在り方が議論された。

前半での政・官側からの参考となる意見
大学改革について
・今回のテーマは「研究大学の再々定義」とした。2004年度の国立大学法人化以降、多くの政策を打ち出したが結果は不十分との認識。
・国立大学の評価制度についてFY30まで各大学が設定した数多くのKPIは、精選して評価する。今後、専門家会合での議論を踏まえて相対的評価のために、大学共通の客観的指標を設定する。
・2004年改革時点では、混乱が生じたがその理由は大学の向かうべきVisionがないためと考えている。今回の改革ではこれを見えるようにする。今日がそのキックオフである。(再々定義の意味)

研究力強化について
・「世界大学ランキング」で順位を上げている海外の大学に共通するのは、学長が経営感覚に優れ、日本と桁違いの予算を基礎研究に投入する点にある。
・日本の大学への提案は「資金の調達源の多様化」である。寄付とイノベーションのマネタイズ、アセットを活用し、研究費に廻す循環を創ること。
・企業側に「大学が投資先である」という意識がないのが問題。「知」の活用によるイノベーション創出拠点として大学を活用することが重要。
・日本の研究者の動機は米国に比べて「現実の具体的な問題解決」でもなく「基礎原理の追求」でもないものが多い。特にTOP1%論文ではない普通の論文にその傾向が強い。

【後半での参考となる意見】
・20世紀の日本の大学は人材を社会に送り出す発射台であったが、今後はビジョンを競う時代として、社会の課題に取組む人材育成と協働の場となるべき。
・大学のミッションを再々定義して明るい未来に進む。
  – 20世紀は、成長ロードマップが明確で、価値は“モノ”。
  – 21世紀はビジョンを競う時代、価値/商品は“知・情報”。
     大学は「社会変革を駆動し、良いシナリオに導く拠点」。

〈パネルディスカッションの総括〉
・大学人自らの内発的な力による「真の意味での競争的研究」樹立を目指す。
   -大学人によるアカデミア、大学、高等教育のグランドデザイン
・研究大学のマインドセットを公的資金のみの呪縛から解放する。
  -民間資金:共同研究の大型化、寄付の拡大、授業料の引き上げ
  -公的資金のインセンティブとディスインセンティブ:成果に対する公的資金の増額と停滞に対する減額
・投資先としての研究大学というグローバルな地位の確立が急務である。
  -民間資金のみならず外国資金からの投資も呼び込む必要
  -国立大学への国内外の資本の導入に係るガイドラインを国は整備する必要
・日本の研究大学の潜在的シーズと産業界・社会のニーズをマッチングする。
  -その際、活力ある市場競争を促進すべく官民の役割分担を明確にする
  -研究大学ならびに研究法人が有するシーズのデジタル型の見える化
  -シーズ・ニーズマッチングのクリアリングハウスとしての政府の役割
  -Society5.0 という世界観における大学(研究シーズ、人材シーズ)の役割

8. エルゼビア研究戦略セミナー2018(2018.5.31.~6.1)
   主催:エルゼビア社
   場所:ベルサール八重洲

(1)セミナー(2018.5.31)
   主題:研究大学としてのセルフ・プロデュース 
   ~自大学を知り・戦略を立て・効果的に発信する~

【参考となる意見】
ノッティンガム大学の研究経営、名古屋大学の研究力分析、九州大学のIR機能強化と経営戦略支援について参考となる情報を下記に示す。
① ノッティンガム大学
・英国は1990年代以降、大学の社会的コンテクストが大きく変化し、「大学こそが社会を変える原動力」とした。英国の大学は先駆的にこの変化に呼応して「社会を変える原動力」としての取組を進めた。
・大学の研究目的を設定:「今日の地球規模の難題解決を先導する世界的先導研究を提案すること」。
・研究力向上の目標は下記。
  -質の向上:例えばTOP10%論文数など40%向上させること
  -ファンディングの向上:現在の600M£を50%向上させること
  -サイテーションインパクトの向上は、ステップアップ研究を増やすこと
  -Reputationの向上は、国際的な研究を推進すること
・6つの卓越した研究課題(*ビーコン)を学内公募で選び、研究エコシステムにより取り組んでいる。
  *ビーコンと呼び「世界に発信するテーマ」
  -Future foods:農業改革、健康寿命、人口問題の解決に向けた研究
  -Rights Lab(権利研究):現代の奴隷問題を終わらせる解を見出す研究(文系の研究)
  -Precision Imaging:MRI発祥の地である本学がより進んだMRIを開発
  -Propulsion futures:航空宇宙、自動車、海洋の推進系、新規デバイス、新材料とエネルギ備蓄システムの研究
  -Green chemicals:石油系ではない化学薬品開発を目指す
  -Smart industrial systems:生産現場のスマート化
・ビーコンの設定は、トップダウンではなく現有の学内研究者からの提案を競争的に選択して設定。英国内資金(公的、業界基金、寄附)を活かす。
   20の研究領域からの提案をまとめて6つにして実施している。

名古屋大学
・研究力の向上の検討では、まず、世界大学ランキング(上海、THE、Qs)順位、論文引用情報などにより研究力の状況を分析してベンチマーキングする大学・研究拠点を探索(教員数、論文数、論文数/教員、TOP5%論文比率、国際共著率)。本学はエジンバラ大学を対象とした。
・本学の研究力の分析による施策へ反映する。TOP10%論文の研究分布図、研究分野毎のTOP10%論文の割合のRU11との比較を行った。組織改編による教育・研究ミッションの明確化、優れた研究者の採用、研究環境の整備、起業もできる新しいタイプの博士人材育成施策に反映。

③ 九州大学
・「九州大学アクションプラン2015-2020」のアクションプランとして、2016年から九州大学IR室を立ち上げて、従前の受動的活動(室による評価支援業務)から能動的活動としてIRデータのエビデンスに基づき機能強化・戦略支援を実施。
・研究力強化と教員活動評価、公開機能の評価は、SciVal & Pureを導入して、Scopus, CiNii, PubMedの学術情報データベースと、他のシステムと連携した運用ができるようにした。
・エビデンスに基づく研究戦略立案・策定の代表的な例は、分析ツールを活用して本学の研究力の強い研究分野と研究対象、及び研究者を特定して、九州大学エネルギ-研究教育機構Q-PITを整備したこと。

(2) 理事招待セッション(2018.6.1.)
 
場所:リーガロイヤルホテル東京

初日に講演したノッティンガム大学のDr. Richard Masteman氏を囲んで、前日のプレゼンテーション資料を説明しながら、質疑、ディスカッションを実施。「ビーコン」と称する研究テーマの立ち上げ方について質問。

9. 第6回クラリベイト学術シンポジウム(2018.6.5)
    主催:クラリベイト・アナリティクス
  場所:丸の内オアゾ

学術情報データのWoSや分析ツールInCites Benchmarkingを活用した研究力分析と研究経営への反映などの実例について、華東理工科大学(上海/中国)、文部科学省/科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、琉球大学、国立情報科学研究所、(公財)日本動物学会から報告された。

【参考となる情報】
・琉球大学は学長リーダーシッププロジェクト研究を立ち上げ現在第2期を推進中。WoSとInCitesによる研究の強み分野とそれらのPIを設定しプロジェクトを実施した。成果は自己評価に加えて研究アウトプット、学術的インパクト、社会的インパクト、PIマネジメント評価、外部資金獲得状況で評価。InCitesによる論文の量と質の評価によるPIの探索は有効。(本学の学内研究推進費の配分に参考となると思う。)
・各大学グループの論文算出構造を詳細に把握するために、論文の責任著者に注目した分析がNISTEPで進められており、日本は、国際共著論文に係る自大学の責任著者よりも他大学(特に海外)の責任著者の論文数が増えており、これでQ値が高くなる傾向である。この点で、本学の論文生産に係る質と量について、責任著者にフォーカスした分析を進める必要がある。

10. 電気通信大学新技術説明会(2018.5.10)
   主催:JST

電気通信大学において研究された新技術の発表と、その成果で共同研究を希望する企業の募集を行った。
(1)進化に基づく多目的最適化
(2)超高速・省電力全光AD変換
(3)ロボットハンドによる柔軟物の操作技術
(4)その他 5件
本学ではあまりやられていない分野の研究が紹介された。

11. 国際情報発信TFワークショップ(2018.4.24)
  「大学のブランディング戦略とReputation向上の取り組み」
  主催:自然科学研究機構
  場所:東京大学

(1)海外への研究成果広報のために使っているEurekAlert!へのプレスリリース原稿作成にAAASを使った感想:費用は国内の業者より安いが内容はいま一つの感。受け取った原稿に手を入れる必要がある。
(2)若手研究者の海外派遣はReputation向上に貢献する。
(3)東京大学では卓越した研究者をHPで紹介している。

12. JAXA「オープンイノベーションハブ」に関する研究提案募集(RFP)(2018.4.20)
  主催:JAXA

革新的な宇宙探査技術の開発及び宇宙・地上双方への成果の応用を目指す研究募集に係る公募説明会に出席した。
・「課題解決型」5課題、「アイデア型」11課題+特別枠1課題を対象とし、地上技術として研究成果を実際に活かしながら、宇宙探査への適用につなげていく取組。
・本学が取組んでいる研究が今後の地上応用のみならず、宇宙への適用を一層促すために、当該募集に積極的に参加することが有効。今回募集された課題を下記URLに示す。すべての課題に本学が関われる可能性は高い。

http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/files/F1805_2.pdf

13. 電気通信大学 人工知能先端研究センター 第2回AIXシンポジウム(2018.3.24)
  主催:電気通信大学

・電気通信大学は、人工知能、ロボティクス、ビッグデータ、計算機科学、サービスサイエンスの研究者を結集し「人工知能先端研究センター(Artificial Intelligence eXploration Research Center:AIX)」を2016.7.1に設置。
・2012年から日本にも産・学でAI研究拠点が立ち上がっており、国の機関としては産総研、理研に続き、大学として初の中核拠点。研究開発の主軸は「汎用人工知能(汎用AI)」。
・ハブとしての拠点運用には、民間企業の支援獲得が必須。AIXにはすでにサポート企業が立ち上げ時点で参画している。応用・社会実装を担う組織として積極的に参入を開拓する。
・参考とすべき点は、ハブとしての主軸/コンセプトは何か?が明確に示されていることである。AIXの主軸は「汎用人工知能(汎用AI)研究開発」であり、AIST人工知能研究センターは、コンセプトとして下記3項が示されている。
 -実世界に埋め込まれるAI
 -人間と協働して問題解決するAI 
 -説明できるAI
「NITech AI研究センター」の今後の活動の参考になることが多くあった。

14. 第4回大学トップマネジメント研究国内プログラム公開セミナー(2018.3.9)
    知識基盤社会における研究大学の役割
    主催:文部科学省
    場所:政策研究大学院大学 想海樓ホール
    趣旨:知識基盤社会における研究大学の役割、産学連携・オープンイノベーションに向けた大学マネジメントの具体的な方策を、スタンフォード大学の名誉プロボスト、京都大学のプロボストの講演、及び両名のパネリストによるパネルディスカッションを通じて探る。

スタンフォード大学の講演から参考となる情報
米国の高等教育はどうしてこれほど強力になったのかについて、ケーススタディとしてスタンフォード大学の例を取り、当時の一地方大学が優れたグローバルリーダーにどうしてなったのかを報告。参考とすべき情報として、研究大学の成功を測る尺度として、現代の米国大学ではミッション達成を次のように定義している点である。

① 学部ミッションの達成指標
 ・卒業率
 ・就職率
 ・学生の満足度
 ・卒業生の満足度
 ・雇用者の満足度
 ・卒業生の平均収入

② 大学院ミッションの達成指標 
 ・応募者のプール、選択制、Yield
 ・国際的要求(留学生が多いか)
 ・完了率(及びTTD)
 ・ライセンス取得率(医学、法律)
 ・分野における名声
 ・満足度(学生/卒業生/雇用者)
 ・定期的なプログラムレビュー

③ 研究ミッションの達成指標
 ・賞、National Academy メンバー
 ・評判調査
 ・出版物、被引用度
  -TOP1%、TOP10%、TOP50%(量、%、一人当たり)
 ・競争的研究補助金
 ・企業共同研究/名声

④ イノベーションミッションの達成指標
 ・特許取得及びライセンス
 ・学生、教員、卒業生による創業開始
 ・大学/企業間境界の浸透性
  -教員によるコンサルタント
  -企業連携プログラム

京都大学の講演から参考となる情報
  我が国の大学の研究力強化に係る課題
・若手研究人材の確保と育成が重要な肝(特に大学院博士課程)。しかし、その現状は中長期的に我が国の研究開発における国際競争力の低落につながり得る危機的状況。
・大学の国際化はなぜ必要か?
 旺盛な研究マインドは、グローバル環境に早期に自らを曝し競合的な環境の下での研究を通じてのみ醸成できる。欧米の主要大学は競争的研究環境が維持(切磋琢磨)され続けている。
・日本の研究開発の本当の“死の谷”
 シーズと開発研究の間に在ると巷間に流布される“死の谷”は企業との戦略的包括連携とコミットメントにより、橋渡しのシステム、資金、技術により解決できる。より深い“死の谷”は基礎研究(アカデミア)がシーズとなるまでの間に在る。その要因は、若手研究者の減少(研究人材の枯渇)、および共通研究インフラ整備の遅れ(先進研究環境の不備)による。
・医学分野では、「コアジャーナル」と称する論文誌がある。これへの掲載には、高度な研究環境下で生み出された優れた研究論文であることが要求されている。京都大学IR室の調査では、コアジャーナルにおける我が国のシェアは、2002年以降減少の一途をたどり、中国が急速に伸び殆ど逆転状況にある。
・我が国の産学連携の問題点と対応策
大学が担うA「個別研究開発(Restrict fund)」、B「基礎的研究」、及びC「研究人材・育成、研究環境の充実、知識の創造・集積」の3項に対して、これまでは企業の研究資金はオーバーヘッドが無く直接Aに充当されるのみで、B、Cは公的(競争的)研究資金から間接経費、及び直接経費として充当されてきた。大学は企業の個別の研究に、自身の資金から拠出しているアンバランスが問題。今後は、企業からの研究資金にオーバーヘッドを課してBに充当していく共同研究が必要であり、大学と企業のトップが交渉して企業が納得する取組とした共同研究の推進が必要。(間接経費の増大)

【パネルディスカッションから参考となる意見】
下記の3点について登壇者の間で意見交換があった。主な意見を記す。

 ① プロボストの機能と役割
・京大としてどこに力を入れていくのか、将来計画を立てて実行しなけば、世界の大学との競争に負ける。将来計画を全学が共有して納得できるようにプロボストの下には京大各領域の長で構成する戦略調整会議(カウンシル)を置いた。トップとボトムアップの整合性を取り計画を立てて、それを実行する機能を果たす。
・トップダウンではなく、大学運営のアイデアは下から湧き上がるもの。学長とプロボストは、そのアイデアをフィルターにかけて大学全体の経営への影響を考慮判断する。各Deanは、学部の権益代表者ではない。個別の部局の集合体から、本部に集約して全学的なコンセンサスを作る機能が重要。
・部局間の競争ではなく、執行部が意思決定した方向に基づき大学への貢献に向けて各部局は何をなすべきかを決定して同じ方向に向かって実行していくことが重要。京大は、プロボストを設置して、その実施に向けた先駆となる組織。

② 日本の研究力の低下、学生(博士課程後期)の研究力の低下への処方箋
・すでに日本は、医者が使う言葉で「匙を投げる」状態にある。基盤となる研究環境の整備の遅れと若手研究者のマインド、層の厚さ、世界展開の意欲等が低い点にある。
・学位に対するAppreciation がないことが問題。PhDに対して日本企業は「不要」との見方。認識を改めてもらうためには学位取得のための細い道を行くのではなく米国におけるコースワークの存在が大事である。(日本の大学では前期博士課程から専門分野を決めてそこを重点化して博士に進む。米国大学では、修士課程でも専門分野を広く捉えてコースワーク(講義と試験で単位を取る)により、学部より一段高いレベルでの基礎分野を教えて習得させることを言っている。)

 

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